『グレネードランチャー』は日本語で言うと擲弾発射器、平たくいえば(多少乱暴ですが)『手榴弾を機械的に飛ばす銃器』といったところです。無骨な風貌が好きで色々と集めてきたので各種1/6グレネードランチャーをゴソっとご紹介。 |
■コルトM79グレネードランチャー 1960年代から70年代初頭まで生産されていた旧式グレネードランチャー。 ストックを上下逆にした中折れ式ショットガンのようなスタイル。ベトナム戦争時には『チャーリーキラー』『サンパー(Thumper)』『サンプガン(Thump-Gun)』と呼ばれていたそうです。 ちなみに『Thump』というのは叩く音の擬音なので、Thump-Gunは日本語で言えば『ドッカン銃』的なニュアンスかと:)(あくまで愛称です) ↑ここに一発づつ40mmグレネード弾を込めて発射。 低反動で扱い易い反面、弾速が遅く、発射されたグレネード弾は放物線を描いて飛んでいくため、射撃は仰角に構え、標的との距離に合わせて角度を調整する必要があります。 写真のミニチュアモデルは数年前に発売になったCOO社製のM79。細かいところまで分解出来るなど、イマドキな仕様の1/6モデルになっています。 こちらは古いドラゴン社(?)のミニチュア。銃口のディテールや、くすんだ色合いが良い感じです。 もう一つ、更にグレーがかった個体が手元にあるんだけど、ドラゴンの初期モデルなのかな??? ■チャイナレイク グレネードランチャー M79の欠点の一つ『単発式』を解消するため、チャイナレイク海軍武器センターで開発された試作銃器。中折れ式のM79に対し、こちらは巨大なポンプアクションショットガンといった風貌で、3+1発のグレネードを装填可能。 海軍SEALsに支給されたものの、サイズと重量が不評で生産打ち切り。(生産数は諸説あるようです) ミニチュアモデルは21stcenturytoys製、21stはこうしたニッチな銃器のモデル化も魅力でしたよね。 なお、EX41グレネードランチャーと混同される事が多いそうですが、EX41は全く別のプロトタイプグレネードランチャーのようです。 ■M203グレネードランチャー 1970年に米軍が採用したグレネードランチャー。ライフルの銃身下に装着する事が出来るため、これにより別途M79を帯同する必要がなくなり、以降M79に替わってM16やM4とのコンビで米軍歩兵のグレネードランチャーの主流に。 (M4&M203もいよいよ世代交代、HK416&XM320に移行していくそうです) M16などに装着する場合はライフルのマガジンをグリップ代わりに使うそうです。 ↑写真上はピストルグリップとストックのついたスタンドアローンタイプ。(ミニチュアモデルはドラゴン社製) ■FN40GL 2010年に米軍SOCOMに採用されたFN社SCARに装備される同社のグレネードランチャー。(写真はMIL社のミニチュアモデル。出来がイマイチですね...(涙) M203とは異なり、横側からグレネード弾を装填可能になっています。 ↑スタンドアローンタイプ。FIGURE HERO社製のミニチュアですが、こちらも微妙な仕上がりですね(汗 ■M32/MGL-140 米軍がM32として採用した南アフリカのアームスコー社開発のグレネードランチャー。リボルバーのような回転式弾倉で連発可能。ミリタリー番組で実射映像を見ましたが、M79が本当にのどかな兵器に思える恐ろしさでした。 米軍仕様のM32はオリジナルのMGL-MK1にピカニティレールやM4風のストックを追加したモノ。オリジナルの持つ凶器感は薄れて現代銃器らしい佇まいになっています。オリジナル画像→コチラ ...MGL-MK1も1/6ミニチュア欲しいですね... で、写真のM32ミニチュアはZY TOYS社製、 タクティカルバージョンのMGL-105もラインナップされています。下段がMGL-105、弾倉部分が短くなっていて付属のグレネードも長さが異なります。 文章と画像 GS 久々に1/6銃器、ミリタリー系が盛り上がっております。 銃器は勿論、ミリタリー系フィギュアの発掘、追加確保も進んでおりまして 結構いろいろ大変なコトになってきました:) |
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Comments
マシクフさん、コメントありがとうございます、
いや~ホント最近のミリタリー系12インチはスゴいですよね
激しくマイブームになっていまして、他の事が軒並み手つかずになっています:)
キャラクターにもよるとは思いますが、
映画系は自分もどうしても遊び方が難しい感があって
結局飾っておくだけになってしまいがちで、ちょっと物足りなくもあります。
>戦争の犬たち
コレすごいですね!かなり凶悪なフォルム(汗
しかもクリストファー・ウォーケンだし:)
いや~ホント最近のミリタリー系12インチはスゴいですよね
激しくマイブームになっていまして、他の事が軒並み手つかずになっています:)
キャラクターにもよるとは思いますが、
映画系は自分もどうしても遊び方が難しい感があって
結局飾っておくだけになってしまいがちで、ちょっと物足りなくもあります。
>戦争の犬たち
コレすごいですね!かなり凶悪なフォルム(汗
しかもクリストファー・ウォーケンだし:)
むか~しの話ですが、雑誌の通販ページにかっこいいM16用実物ハンドガードがあって、かな~り後になってM203用のだとわかったと。
そのとき入手出来たM203というと今は亡きLSのプラモデルで、これまた今は亡きMGCのM16に付けて雰囲気だけ楽しんでました。
一応グレネード弾の装填・発射ギミックが再現されてて、弾頭はスプリングでびよよぉ~んと2メートル程先に。。
そういえばSCARのグレネードみたいな装填方法、スイングタイプのがM16にもありました。
試作品だったと思いますが、採用とならずにM203になったのでしょうけど今度は似たようなタイプが採用されるというのも面白いです。
そのとき入手出来たM203というと今は亡きLSのプラモデルで、これまた今は亡きMGCのM16に付けて雰囲気だけ楽しんでました。
一応グレネード弾の装填・発射ギミックが再現されてて、弾頭はスプリングでびよよぉ~んと2メートル程先に。。
そういえばSCARのグレネードみたいな装填方法、スイングタイプのがM16にもありました。
試作品だったと思いますが、採用とならずにM203になったのでしょうけど今度は似たようなタイプが採用されるというのも面白いです。
赤鼻のキムさん、コメント有り難うございます、
M16+M203のハンドガード、今見てもカッコ良いですよね!
LSのプラモデル+MGCのM16、なんだか羨ましいです:)
自分は当時MGCのM76インターセプター(懐かしいなあ(涙)を父親を巻き込んで購入、
日々酷使していたらスリングスイベル部分が折れてしまい、
『樹脂の接着、特に力の掛かる部分の接着は恐ろしく難儀だ』という事を学びました:)
>スイング式
おお!そうなんですか!当時の試作を作った方、今頃『だから言ったのに...』でしょうね
M16+M203から40年近く経っても殆ど同じモノが使われている、というのも興味深いですよね
しかも銃口に差し込むタイプが復活しつつあるっていうのも、なんだか面白いナァ...と。
M16+M203のハンドガード、今見てもカッコ良いですよね!
LSのプラモデル+MGCのM16、なんだか羨ましいです:)
自分は当時MGCのM76インターセプター(懐かしいなあ(涙)を父親を巻き込んで購入、
日々酷使していたらスリングスイベル部分が折れてしまい、
『樹脂の接着、特に力の掛かる部分の接着は恐ろしく難儀だ』という事を学びました:)
>スイング式
おお!そうなんですか!当時の試作を作った方、今頃『だから言ったのに...』でしょうね
M16+M203から40年近く経っても殆ど同じモノが使われている、というのも興味深いですよね
しかも銃口に差し込むタイプが復活しつつあるっていうのも、なんだか面白いナァ...と。
ミリタリー関係は全く買わなくなってしまって久しいので
最近のミリフィグ事情にはビックリします。
たまーにアキバでルーズを見ると、その値段にもビックリなんですが(笑)
多弾倉ランチャーといえば30年ほど前に観た映画『戦争の犬たち』で
クリストファー・ウォーケンの持っていたのが印象的でした。
http://www.annscardsandgifts.com/movies/027616860965.jpg
12インチはこうした周辺の小物で遊べるからイイですよね~。
映画モノの12インチとかだと、その辺がちょっと寂しいンですよね。
まぁ、遊び方次第と言えばそうなンですが~(笑)